挿木の方法
最近、植物の剪定をする方が増えてきたので、挿木にできますか?と聞かれることが多い。
私も、園芸をやり始めた時は、
カットした枝がもったいなくて、挿木にできるかなー?でもどうやったらいいのー?と疑問でした。
そもそも、植物の枝を刺しておくと根が出て育つなんて、あり得なさすぎてピンとこないですよね笑
今回は、挿木のやり方と、うまい発根のさせかたについてお話ししたいなと、思います!
枝を切ろう
植物の枝を切って、挿木で増やすぞーという方。
そんな方向けにコツをお話ししたいと思います。
挿木にする場合、樹木化している枝を選んでください。
新芽の枝はきれいな緑色ですよね?古くなるとしたから徐々に茶色くなって、硬くなりますよね?これが樹木化。木化と言います!
新鮮な緑の茎は、まだ若いのでダメになりやすいです。
根っこも出るといっちゃ出るんですが、うまくやらないと腐ってしまいますね。
余談ですが、木化のメカニズムを生物学的に知りたい方はお読みください。
木化は、植物の細胞壁の中に存在するリグニンという物質が大きく関わります。
植物の細胞の中には、リグニン、セルロース、ヘミセルロースという物質が存在し、鉄筋コンクリートのような役割をして植物体を支えています。
セルロースとヘミセルロースは繊維質のため、鉄筋の役割。リグニンは茶色いコンクリートのような役割を果たします。
緑の新芽の枝には、繊維質のセルロースなどが大部分を占めており、成熟するとリグニンが生成されて、高質化してきます。
このリグニンは、世界で最も多い有機化合物で、分子量が大きすぎて、化学構造が特定されておらず、未利用バイオマスとして研究が盛んに行われています。
水処理
切った枝をそのまま土に刺して根を出させるパターンがありますが、私は枯れないように保険として、花瓶などに入れて切口を水に浸し、根っこが出るまで待ちます。
水に入れておくと根が出てくるので、十分に根を出させてから土に植えて育てています。
この水につけて根を出す工程で、確実に挿木をすることができます。
この水処理で、私はある裏技を使います!
以前紹介したメネデール!
これを100倍希釈にして、メネデール水溶液を作り、1ヶ月ほど枝を液につけておきます。
これをやるだけで、私は一度も挿木を失敗したことありません!
メネデールマジで感謝です✨
メネデールについては、YouTubeやブログでお話ししてますので、こちらをご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=wBy8AxalKUs
あとは、発根剤を用いるパターン。
これ、ルートン!
挿木をするとか、枝の切り口にこの薬をチョンチョンとつけるだけ!
これはなかなか信用できるお薬です。
発根
1ヶ月くらいすると、枝から根が出てきます。
まずは水で育ててみてください。
ちょっと根が出ただけだと、土の中で根が育たないため、さらに放置して、ちょっと大げさめに根っこを出します。大体2.3ヶ月くらいそのまま花瓶などで育ててあげます。
この時、メネデールはほぼ毎日交換してあげましょう。
この時期は暖かいので、水がすぐにぬるぬるして濁ります。
この濁りは植物によくないですね〜。
雑菌なので、ちゃんと交換して水をきれいにしてやります。
ちなみにメネデールの液体は鉄イオンが入っているので、光に当たるとダメになります。
保存するのはお勧めしませんが、やるとしたらペットボトルをアルミで包んで、冷蔵庫に入れるって感じですかね?
土に植え替え
根のボリュームを見て、ちょうど良いサイズの鉢に植え替えてあげます。
鉢の底に根が収まるくらいのサイズです。
あまり大きな鉢に入れすぎると、根腐れの原因になるので、小さめのサイズの鉢に入れてやりましょう。
土は水捌けの良い土を選んで植えてやればOKです。配合用土を使用しましょう。
あとは、土が乾いたらたっぷり水をやるだけ。
これが大切。土が乾いたら、たっぷり、水をやる。
あとは月に一度肥料をやれば大きく元気に育ってくれますよ!
肥料についてはこちらに詳しく書いてあるのでご参照ください。
https://pitcherplant.hatenablog.jp/entry/2019/11/07/210654
まとめ
こんな感じです!
初めて挿木をする方には、難しいかもしれませんが、大丈夫ですよ。
慣れればとっても簡単ですから!
しばらく園芸遊びをしていれば、挿木ね〜簡単簡単〜ってなりますから笑
まとめると、
- カットする
- メネデールにつけて2ー3ヶ月で根を生やす
- 適切なサイズの鉢に植える
- 水やりと肥料で育てる
こんな感じですね!
挿木にできる木かどうかは、別の話でアップしましょう。
ゴムの木、パキラ、ガジュマル、モンステラ、アイビー、ポトスなど、定番の観葉植物はみんな挿木ができます。
ハイドロカルチャーの苗として売られている植物は、挿木にできるものが多いです!
シダとかは挿木ではないので違いますが。
樹木化するものでハイドロになるものは大体座敷が可能です。
剪定した観葉植物は、ぜひ挿木にして増やしてみてください!
では!また次回!