盆栽のお手入れ方法 剪定と針金かけ
どうもこんにちは!
最近なんだか急に暖かくなりましたね。
ポカポカ容器を通り越して、暑くなってますね😅
植物の成長には良いですね!
ただ、季節の変化がジェットコースター並みに急ですねwwww
さて、今回は冬の休眠から目覚めて、さっそく枝が伸びまくっているブナの盆栽のお手入れをやりました。
こんな感じで、ビヨーーンと枝が伸びてます。
勢いがいいですねー!さすが、ブナといったところ。
剪定と針金かけのやり方を解説していきますので、参考にしてみてください!
剪定のやり方
剪定と言っても、勝手に切っていいわけではないですよね!
盆栽の剪定には、色々テクニックがあるのです。
ただ、奥の深い盆栽ですから、全てを覚えてマスターするのは難しいですよね😅
気軽に楽しく盆栽いじりを楽しむために、まずはこれを覚えてください!
忌枝
盆栽には形を美しく保つために、残しておきたくない、枝というのがあります。それが忌枝です。
ここでは、代表的な忌枝をいくつか紹介します。
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立ち枝
垂直に真上に向かって伸びている枝のことです。勢いよく伸びる性質がありますので、早いところ根元から切ってしまいましょう。
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内向枝(逆さ枝)
中心の幹に向かって、戻るように生えた枝のことです。中心に向かって枝が多くなると、幹が見えづらくなってしまうため、見た目にもよくありません。
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平行枝
枝と枝が近くに並んで伸びた状態の枝です。
重なりやすくなってしまうのと、枝が伸びた時に根元がこぶ状に膨らんでしまうため、どちらか一方を根本から切ります。
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車枝
一箇所から複数伸びた枝です。枝本がこぶ状に肥大してしまうため、早めに一本だけ残してカットします。
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絡み枝
他の枝とクロスしてしまう枝のことです。
ばってんにならないように、一方の枝を切ります。下向きの枝をカットするだけでも解消することはありますが、樹形によっては、残したい枝を優先して剪定します。
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下がり枝
下向きに伸びてしまった枝です。
基本的に下に向かって伸びた枝はカットします。ただし、懸崖仕立ててのように下に伸ばしている場合は、メインの枝を切らないように気をつけてください。
上記の枝を意識して探すと、綺麗な剪定ができると思います!
剪定する箇所
そもそも、剪定の意味
枝を切る意味ってそもそも何でしょうね?
庭木、花苗、野菜など手入れをする分野によって目的が異なります。
盆栽でいうと、相手は樹木です。本来は、森に生えてるような木です。
盆栽は、皿の上で自然界の大木を表現する芸術なので、いかに大木感を出すかがミソになります。
長いこと生きている大木って言うと、太い幹に沢山の枝がついてますよね。
盆栽ではこれを目指すのです!
一本の枝を切ると、枝の数が増えて出てきます。
これは、植物の防衛反応で、枝一本でやられたら(食べられたら)2.3本出せ!と枝数を増やす、生き残るための生存戦略なのです!
この働きを利用して、剪定で枝数を増やすのです。
目指せ!枝振りモリモリの盆栽!
剪定のやり方
さっきの忌枝は、木の形を悪くするいらない枝なので取り除くという意味があります。
なので、根本からカットします。
では、枝数を増やすための剪定は、どこで切ったらいいんでしょう???
目安としては、一つの枝に2ー3節残してカットするとスッキリ整います。葉っぱでいうと5枚くらいですかね?
もちろんこれは仕立て方にもよるので、一概には言えませんが、剪定の時に困った時はこの法則でカットしてください!
節ごとに区切るとこんな感じです。
これで、2.3節目で切ります。
針金かけのやり方
盆栽特有の仕立て技術ともいえる、針金かけです。
歯の矯正のように、針金をかけて樹形を変えて固定させる技術です。
針金を枝に巻きつけて、形の変わった枝を固定します。
使うのは、盆栽用の針金です。
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銅線タイプ
銅線タイプは硬さがあり、しっかりと枝を矯正してくれます。そのため、枝が硬く強い樹木にも使え、短時間で形を作ることができます。
しかし、巻きつけるのに力がいるため、取り扱いは少し難しいです。
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アルミタイプ
アルミタイプは銅線に比べて軽くて柔らかく、巻きつけるのが楽です。整枝力は劣るものの、取り回しは楽です。もし、一本巻きつけて枝が動かなければもう一本巻き付ければパワーが増します。
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私は主にアルミを使用しています。
ただし、大型の盆栽を仕立てる時は、太い銅線を使用しています。
小型の盆栽を育てるには、アルミで十分でしょう!
針金の選び方
巻き付ける枝の太さの1/3ほどのサイズを使用するとちょうど良いと思います。
もし細すぎる針金しかない場合や、枝が硬くて動かない場合は、2本張りで巻きつけてやることで、パワーをサポートできますよ!
ブナの盆栽をいじってみます
ブナ盆栽の剪定
さて、さっそくブナ盆栽を仕立てていきましょう!
今はこんな感じで自由奔放に伸びています!
さて、どこから手をつけるかな??
まずは、正面を決めて、忌枝を切っていきましょう!!
まずは、平行枝。
この枝たちは根元で切るのですが、全て切ると無くなってしまうので、必要なものは残して切ります!
赤いバツの部分は根本からカットします。
すると、、、
こんな感じでスッキリしました!😃
これで、枝が左右に張った、バランスの良い形に仕上がりました。
次に、伸びに伸びた天辺の枝をカットします!
これは忌枝じゃないので、2節ほど残してカットして、枝振りをよくなる事に期待します。
さっきの画像で、2つ目の黒線の部分でカット!ついでに隣の枝も同様にカットすると、こんな感じになりました
頭もすっきりして、高さも抑えられました!
さて!これで剪定はおしまいですね!
では次は針金かけをやっていきます。
ブナ盆栽の針金かけ
こんな感じで、枝の太さに応じて針金の太さを変えています。
こんな感じで、枝に対して、45°の角度になるように巻きつけていきます!
そして針金かけに大事なのが、枝と針金を密着させる事です!
隙間があると枝を曲げられませんので、針金を引っ張るように、枝に巻きつけていきます。
ブナ盆栽の形を整えます
針金を巻きつけた枝は、自由に動かすことができますが、あまりフレキシブルにうごかすと、枝にダメージを与えてしまいます!!
なので、
・動かすのは最低回数
・無理に動かさず少しずつ
この2点を心がけてください!
あとは、両手で枝を丁寧に曲げて、樹形を整えていきます!
仕立てるにあたって、気を付けたことは。
枝をバランスよく仕立てて、
葉が上を向くように、
幹にうごきをつける。
こうして、出来上がりました!
仕立てる前と比べると、大分スッキリして、形が整ったのではないでしょうか?
これが仕立てる前です。
キレイにカッコ良くなりました😁✨
ブナは生育が早いので、すぐ新芽が出て樹形が崩れます。その都度お手入れして、かっこいい姿をキープしてやる予定です!
あと、枝振りをもっと良くしたいので、今の枝先をもっとカットして枝数を増やすつもりです😃
このお手入れ作業を動画にまとめてあります!
よかったらご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=JVP02fd6wJg
それではまたー!