熱帯観葉植物の案内所

様々ある観葉植物。これから育て始める方、今育てている方、植物の世界に住む皆様に、私の経験をもとに植物たちを紹介いたします!

カビ、細菌、ウイルスについて

キノコを育て始めたということと、現在問題になっているコロナウイルス、コロナにかからないよう免疫つけるために食べている納豆や味噌など。

身の回りの微生物が生活に「密」になっています。

 

園芸をやっていると、カビとか土壌細菌とかはちょっと関わることがあると思います。

自然を趣味にしていると、微生物の恩恵は必ず受けますからね😊

 

そこで!

微力ながら、微生物の正しい知識について、お話をできればと思います。

 

殺菌、消毒のやり方もご紹介しますが、あくまで家庭レベルのお話ですので、ラボレベルの専門性の高い方法については触れずにお話ししようと思います。

あと、専門的な話は避けますので、みんなで楽しく、のんびり読んで頂ければうれしいです!🤗

 

 

 

 

 

微生物とは

微生物とは総称のことで、視覚で確認しづらい小さな生物全般のことを指します。ギリギリ目に見えるものも、目に見えないものも含まれております。

小さな虫、プランクトン、細菌、カビ、キノコ、ウイルス、これら全てをまとめて、微生物というわけです。

これらは似ているようで全く異なる機能を持った生物です。

 

早速、ちょっと専門的な話になりますが、以降の解説のために生物学用語をご紹介させていただきます!

 

上記の分類は、生物学的に言うと、

真正細菌古細菌、真核生物(菌類、藻類、原生成物)、ウイルスになります。

これらについては、以降の章で詳しく解説していきます。

まずは、微生物の中にはいろんな奴らがいるんだなって思うところから始めて見てください😆


細菌

 生物学用語でいうと、真性細菌です。真正と言うだけあって、これこそ本物の細菌なんです。細菌は英訳するとバクテリアになりますが、ではバクテリアの定義ってなんでしょう?

 

またちょっと専門的な話で申し訳ないですが、これらは、の状態で分類しています。

 

核とは、染色体(遺伝子がひとまとまりになったもの)の集合体。核膜に覆われているものと、そうでないものがあります。

核膜に覆われているものは真核生物、覆われてないものは原核生物と言います。

 

原核生物の中に、真正細菌が含まれており、菌と言われて真っ先に思いつくのはこれだと思います。古細菌っていうのもいますが、あまり拘らないので今回は省きますね。(極限環境に生息するすごい奴らで、ありえない代謝能力を持ってます。反響大きければご紹介します!)

ありとあらゆる環境に適応できるため、地球上のどこにでもいます。

 食品など人々の生活に深く関わっているのも真正細菌と言えるでしょう、腸内細菌や発酵食品、食中毒、感染症など、様々な面において人と密接に関わっています。


例えばチーズやヨーグルトに含まれる腸内細菌で有名な乳酸菌、納豆を作る納豆菌、酢を作る酢酸菌などは人に多大な恩恵を与えています。

一方、虫歯になるミュータンス菌、お腹を悪くする大腸菌、食中毒を引き起こすカンピロバクター赤痢、腸内チフスなど厄介な奴らもいます。

 この章では紹介に留めますが、こんな感じで、我が身を取り巻く色んな細菌と、うまく付き合っていかなければいけないのです。

 

 

菌類(カビ・担子菌類)

さぁお次は、菌類です。これも人にはとっても関わりの深いものでして、早い話がカビとキノコです😋私が今育てているシイタケも担子菌類に含まれます。成長記録は後で更新しますw

シイタケ栽培1日目 - 熱帯観葉植物の案内所

 

カビって言うと、パンとか餅に生えて、あーあ😥ってなるイメージですが、とーっても人には役に立っているのです。

 

 

酒を作るときのアルコール発酵の要、酵母菌はカビの一種です。

また、私の大好きなチーズ!🧀😍これも、カビが付いてますよね!

 

〜脱線しまーす!〜

 私は青カビチーズがだーーいすき!!臭くてしょっぱい珍味がたまりません。毎日少しずつチビチビ食べるのが好きです笑 

 おすすめは、スティルトンチーズ。食べると変な夢を見ると言われてるチーズということですが、夢を覚えてられなくて実証できてません。ただし、忘れられない美味しさです!!是非試して見てください!

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〜脱線終わり!〜

 

お話ししました、青カビチーズですが、青カビPenicillium属細菌は、名前の通り世界初の抗生物質ペニシリンを生産したカビです。

綾瀬はるかを思い出してしまいますがw

 

 

お次はキノコ!

あれ実は菌なんですって言われても、なんか納得できないですよね😅

食べる部分は、担子菌の細胞がつながって形作られているのです。傘の裏のヒダからは胞子が出て、増えることができるわけです。

 

園芸にも関わりますが、キノコやカビのおかげで、朽木や落ち葉は分解されます。

うまくこの機能を使い、バイオマスなどに有効利用されていますね。特にキノコの木材不朽能力はとても高いです。

 

これら、カビやキノコは、真核生物に分類される菌です。また、バクテリアと異なり、分厚い細胞壁に囲まれています。

酒造に使われる酵母は、単一の細胞からできていますが、カビやキノコは多数の細胞が集まった多細胞生物です。

 

 

ウイルス

細菌はこのウイルスに人々は悩まされているわけです。

さて、何故ウイルスだか項目を分けたのかというと、ウイルスは生物ではないのです!

僕も初めて知ったときは驚きました。じゃあこいつら一体なんなんだ!

 

その前に、、、、

生物の定義は?

代謝ができる事

・増える能力がある事

・細胞からできてる事

かな、3つです!

 

人の場合

代謝できる

有性生殖を行う

・細胞から構成される

 

バクテリアやカビの場合

代謝できる

・無性生殖、有性生殖できる

・細胞から構成される

 

この3つの条件を満たしています。しかし、ウイルスの場合。

代謝能力はない

・宿主に寄生しないと増殖できない

・細胞から構成される

 

ウイルスはすごく増える!ってニュースでも言われてますが、ウイルスは自己増殖できません。

また、何かを食べて生きているわけではないので、代謝もありません。

そう考えると、生物の定義からは外れます。

 

では、ウイルスはどうやって増えるのでしょうか?

 

まず、これがウイルスのイラストです。

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こんな形をしています。とくにbacteriophageなんて、宇宙船みたいな形してますよ。

 

この細胞の中に遺伝子が入ってます。

ウイルスはとっても小さく、人の細胞なんかよりずっと小さいので、感染する宿主の細胞にしがみつくことができます。

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https://bsd.neuroinf.jp/wiki/ウイルスベクター

 

ウイルスは、自分の遺伝子を宿主に入れて、宿主の遺伝子の増幅とともに自分の遺伝子も増やすことで、増殖します。

 

ウイルスの遺伝子が増えると、細胞の中から出来上がったウイルスが飛び出して、さらに別の細胞に感染し、また増えるのです。

こうして感染が広がり、体の細胞がウイルスに壊されて、ウイルスは増えていくのです。

 

 

怖いですねーー😱😱😱😱😱

まあ、よくここまでの機能を身につけたものですよね。最上級のヒモですねwww

 

コロナも、インフルも、風邪ウイルスも、すべてこの機構で増えていきます。

 

 

抗生物質について

 さて、ここまでで微生物の中にはいろんな奴らがいるんだなとお分かりいただけましたでしょうか?

 全ての微生物が悪い奴ではないと理解していただけたとは思いますが、やはり一部の悪者に感染して悪さをされるのは嫌なものです。

 

そこで、人間の編み出した知恵!病院でも処方される抗生物質🥳

これで体内に侵入した感染源をやっつけることができるわけです。

 

抗生物質って処方されるけど、その中身を詳しく見ていくと、実に色んな抗生物質があります。

薬剤師ではないので、

これに効きます!この症状にはこれを使ってください!とはいえめせんので、

ここはあまり詳細に書きません!薬事法に抵触するといけないので。

 

抗生物質は、大きく分けると3つの分類にできる。

仕組みとしては、細菌やウイルスの増殖を阻害してやっつけるのです。

細胞増殖の際に、抗生物質が働くと、体を構成することができず壊れて死んでしまうのです。

 

これらの抗生物質は、闇雲になんでも摂取すればいいわけではありません。

対象の感染源に対し、効く、効かないがあるのです。

なので、症状を引き起こす原因菌を検査して突き止め、最も効果のある抗生物質を使用しないと意味がないのです。

 

 

最も怖いのは、自己判断で以前処方された抗生物質を飲んで、一時的に症状が改善されても、また数日後に症状が振り返す事です。

これは、ヘタをすると薬剤耐性菌を作りかねないのです。

 

一度抗生物質を飲んで、ターゲットがある程度死滅したとしましょう。しかし、生き残ったターゲットには、薬剤に耐える能力があります。

さらに、その生き残りが増えたとすると、初期のターゲットよりも薬剤に耐性のある者が蔓延するのです。

 

抗生物質を投与する場合、対象を確実に仕留められる分の期間、適切な量を投与しなければならないのです。

だから、自己判断で薬を飲みきらなかったり、勝手に服用すると、後々厄介なことになるのです。

 

 

免疫力

そもそもこういった感染症にならないためには、自身の免疫力を高める必要があります!

できれば薬には頼らず、そして感染症にならずに過ごしたいですよね!

 

免疫を上げるために一番大切なことは、食べること!

これにつきます。

食べることは、生きることです。

 

薬を飲むよりも、口から栄養を摂取するのが一番良いのです

食べられるものは、もうなんでも食べてください!ただ、バランスが大切です。

砂糖ばかり、脂肪ばかり、油ばかり摂ってもダメです。

 

ところで、

免疫力を高めるってどういうことでしょう?

 

色々やり方はありますが、一番簡単なのは、体温を上げることです。

朝起きた時、平熱が36.5度あれば、ほとんどの感染症にはかからないと言われています。

 

そう、体温を上げる食べ物を取るのが大切。

 

 

〜免疫力を上げる食べ物その1〜

私が意識して摂取しているのは、根菜類です。

ニンジン、ゴボウ、ダイコン、長芋、これらは体を温めて基礎体温を上げる働きがあります。

土の下にできるものは体を温め、土の上にできるものは体を冷やすと言われます。

 

あと、よく赤い食べ物は体を温めるのに良いといいますね。

野菜の他にも、赤身魚、肉なども効果ありです!

 

 

そして!

〜免疫力を上げる食べ物その2〜

ビタミンは必須です!サプリでもいいですが、これは食べて摂取したいところ!

緑黄色野菜や豚肉、フルーツなどにはビタミンがたっぷりです。

 

野菜ですが、加熱処理をすると、ビタミンが熱で壊れてしまうため、できれば生野菜で食べていただきたいです。

肉は加熱調理をしてください、

私は、肉も野菜もまとめて食べられるシチューやカレーをお勧めいたします!

 

〜免疫力を上げる食べ物その3〜

微生物の話をしたんですから、発酵食品は避けて通れません!

私は毎日、納豆と味噌を食べます。

発酵食品は、とりあえず騙されたと思って毎日食べてみてください。

感染症だけでなく、ガンの予防にも効果が期待できます。

 

菌の発酵プロセスで、ビタミンやアミノ酸など、栄養素がたっぷり生産されます。

さらに、菌を取り込むことで、体内の菌の環境を整え、悪い菌をやっつけて排除してくれるのです。

とくに納豆は、胃腸の調子を整えます。

体温を上げるのためには、胃腸の調子を良くする事です。これはとても大切なのです。

 

 

〜番外編 免疫力を上げるために〜

さて、食べ物で代謝アップさせるのはわかりましたが、その他にも体温を上げて免疫力をつける方法があります。

 

それが、

・筋トレ

・睡眠

・笑い

 

筋肉量が多い人は、基礎体温が高いです。

なぜなら、筋肉は常にカロリーを消費していて、脂肪を燃料に燃えているからです。

マッチョメンが冬でも薄着なのは、体温が熱いからです!見せびらかしてるわけではないのですw

 

あと、しっかりとした睡眠を取る事。筋肉を鍛える上でも重要です。寝てる間に成長ホルモンを分泌させて、筋肉を成長させるのです。

筋肉のためではなく、睡眠は脳の状態をリフレッシュし、体の調子を整えます。休息は大切です。

規則正しい生活で睡眠をとらないと、体に不調をきたします。

在宅で生活習慣が乱れて、夜更かししてしまうと、かえって感染しやすくなると考えれば、早寝早起きの意識が高くなるのではないでしょうか?

 

そして、最後に笑いです!

笑うという行為は、免疫細胞を活性化させてくれます。楽しい!おもしろい!という気が、体を強くするのです!

病は気からです。おもしろいテレビや、リモートでの友達との会話、YouTubeなどを見て、ケラケラ笑ってください🤣

 

 

 

アルコール消毒について

細菌薬局でも品薄なのがアルコールですね。コロナウイルスやインフルエンザウイルスは構造上、アルコール消毒が有効だそうです。

手指を消毒したり、リモコンやボタン、ケータイを消毒しますが、この、消毒は気をつけてください。

 

過度な消毒は、皮膚にバリアを張っている常在菌を殺してしまい、外部からの悪い菌の侵入を増やしてしまうのです。

 

事あるごとに手をアルコール消毒するのは避け、適度な回数に留めた方がいいかなと思います。そのかわり、良く手を洗いましょう!

正しく手洗いすると、それだけで大部分の汚れと菌は落とせます。最近のハンドソープはちょっと殺菌力が高すぎますが、、、

 

また、ちゃんと手を洗ってからでないと、汚れが邪魔してアルコールも効果ありませんので、正しい手洗いを行ってください。

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https://www.jichi.ac.jp/center/sinryoka/kansen/taisaku_01.html

 

アルコールは、物を消毒するのに使用するといいですね!良く触るところや、とくにスマホは消毒したほうがいいと思います。

 

 

せっかくなので、ちょっと科学の話をします。

生活にも関わるので、ぜひお伝えしたい。

 

抗菌、除菌、消毒、殺菌、滅菌の違いです。

スプレーや、ウェットティッシュ、マスクにも書いてありますよね。これ、どこがどう違うのでしょう?

 

・抗菌

エスカレーターの手すりとかに書いてありますね。これは、薬剤や素材により菌がつきにくい加工がしてあるだけです。

 

・除菌

菌の数を減らしてもの。水洗いして菌が減っても、除菌になります。

洗剤や漂白剤に書いてありますよね。

医薬品でない限り、滅菌済み!殺菌済み!と表記ができないため、レベル感でいうとあまり高くはありません。

 

・消毒

アルコール消毒、消毒済みなど、様々な場面で書かれていますね。

消毒とは、代謝となる毒素を取り除いたものです。菌やウイルスそのものではなく、菌やウイルスによる毒素を取り除いたものという意味でも使われます。

だいたいアルコールやオスバンなどで処理したものなので、結局菌やウイルスは死んでますが、生物学的にはまだまだレベルは低いです。一般家庭レベルではまあまあのレベルです。

 

・殺菌

借金とは対象となる菌を殺すことです。
消毒よりもレベルは高く、加熱殺菌や、次亜塩素酸を用いた殺菌、アルコールを用いた殺菌など、対象となる感染源やウィルスを取り除いた処置です。

・滅菌

滅菌はすべての細菌ウィルスカビ等を取り除いた状態のものです。

特殊な蒸気圧装置や加熱滅菌器などの専門器具を使い行われるものです。医療機関や研究所などで主に使われております。

加圧式高温滅菌器や乾熱滅菌などを行い完全に金を除去します。




長々と書いてしまいましたが、このような微生物の基礎知識を身に付けると身に付けないとでは、生活情報の取捨選択に大きく差が生じます。

これからもコロナウィルス感染防止のために、一人ひとりの協力と意識が重要になります。


この記事が1人でも多くの人の手助けになることを祈っています。