植物紹介 パート１ ネペンテス・ミランダ

私の専門は熱帯花木なのですが、中でもネペンテス（ウツボカズラ）は子供のころから魅力に取りつかれております。

子供のころに、祖父とバザーに行っては珍しい食虫植物をねだったものです。

そして、子供のころの植物の魅力と探求心を持ち続け、そのまま大人になった結果、植物学者となって、現在は園芸家として生活しております。

今の自分があるのは、祖父や趣味に協力してくれた家族のお陰だと、深く感謝しております。

さて、そんな愛すべきネペンテスコレクションの一つをご紹介いたします。

今回は、そのエキゾチックな模様と、巨大なピッチャーが心をつかんで離さない。

ネペンテス・ミランダ！°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

名前もいいですね！

ネペンテスには女性的な名前が多い気がします。

（植物に男性チックな名前がついているのはあまり聞かないですね。なぜ～～？）

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我が家のミランダはこちら！

 

 

どうです！このピッチャー！

自慢の一鉢です！

ピッチャーの大きさは実に40ｃｍ！！ペットボトル並みの大きさ！

ネペンテスは、現地では有効に使われていて、中でも探検家の間では、蓋の空く前のネペンテスの中に入っている水を飲んでいるそうです。蓋の空く前の中の水は無菌水のため、とても安全に水分補給ができるそうです！

たしかにこの大きさなら、水筒みたいなもんですからね。

それなりに水が入ってそうです。

ちなみに、かわいい小さいミランダさんもいます。

こちらはネットで注文した子です。

 

 

買ってきたときはピッチャーの大きさは5cmくらいでした。

1年間で倍の大きさにまで成長してくれました！！感激！！

ミランダはなんといっても成長の速さに定評があります。

初心者でも、大きなピッチャーをつけやすいです。大きく育ってくれたときは本当に感動しますよ！

ミランダは、園芸品種として交配された人為交配種。

ハイブリッド種は、見た目の美しさ・育てやすさなどを考慮して作られているので、とても育てやすいのです。

寒さはやっぱり弱いですが、改良されたハイブリッド種はそこそこの寒さにも耐えてくれますので、家の中で育てる分には問題なく冬越しできます。

私の経験的に、

特にミランダは寒さにはなかなか強いです。

うちは冬でも大きくしたいので、小さいほうは温室に入れておりますが、大きいほうは玄関で元気にやっています。

ただ、室内に入れると紫外線量が減るので、ピッチャーは枯れてなくなることがあります。しかし、もとの葉は残っているので、翌年にはピッチャーをしっかりつけてくれます！ご安心を！

そもそもネペンテスは、現地では雑草みたいな植物なので、そもそもかなり丈夫な植物です！

冬は10℃以上キープ！

霧吹きでしっかり過湿！

よく日の当たるところで育てる！

この三カ条をしっかり守っていれば、全く問題なく育てられます！

ミランダのかけ合わせは、

N.Mixta(northiana x maxima) x maxima

模様はマキシマ由来ですね。

（画像はネットから）

何とも言えないこの模様。

マキシマは、インドネシアやニューギニアに生息しており、低地から高地の幅広い場所に適応する種類です。

それだけ、温度変化に強い植物なため、こいつの遺伝子が入っていると、日本の環境でも育てやすいのです。

ノーシアナはこちら。

（画像はネットから）

 襟が・・・

たまりませんね・・・。

この特徴的な襟の形とが、ミランダにも反映されています。

ボルネオの石灰岩にくっついて生息している本種。育てるのは簡単ではないですが、低地性のネペンテスの管理法で育てられるみたいです。

この二つのハイブリッドだからこその、

模様！

そして襟の形！

まさに芸術品です。。。

そして育てやすいという、最強属性。

初めて大型のネペンテスを育てたい方には、自信をもっておススメいたします。

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